生地の切り替えがある、バイカラースタイです。ツートーンカラーと言うのかな。上は無地・下が柄物の組み合わせが合わせやすいです。スタイ1枚とるには布が足りない!というときに使えます。
表面は2種類の生地を繋いで、裏面は1種類で作ってももOKですし、上の写真みたいに4種類の布を用意して作ってみるのも面白いですよ。2つスタイがあるように見えますね!(19.9.5.型紙を改良しました。↑これは旧型紙でドミット芯を挟んで作ったものです。)
【バイカラースタイの完成形】
スタイの出来上がり寸法
↑このバイカラースタイは普通のスタイを分割したものです。首回り約32㎝と約29cmの2サイズあります。幅はどちらも約14㎝です。(平均より大きい子は低月齢であっても32㎝の方で。小さい子は29㎝の方で。迷ったら32cm版をどうぞ。スナップボタン2つつけて調整できるようにするのもアリですよ。)※型紙を印刷するときに倍率を変更すれば好きなサイズに作れます。サイズ参考 ちなみにこれは中布は挟まず、両面ダブルガーゼで作りました。
【着用参考イメージ】
80サイズの服と合わせてこんな感じです。
【型紙】
※一応、型紙を置いておきますが、布を繋ぎ合わせてから普通のスタイの型紙で作るやり方の方が簡単。作り方は両方のやり方を載せておきます。
印刷方法:家のプリンターで印刷する場合
jpg版
pdf版
【材料】
※首回り29㎝版の材料
- メインの生地(表布・裏布)・・・縦24.5×横26cmを2枚、縦10.5×横26cmを2枚
- スナップ 1㎝前後
中布を挟むなら縦33×横26cmを1枚。スナップはマジックテープでもOK。今回私が使ったメインの生地はダブルガーゼです。こちらはめんどくさい作り方バージョンで作っていきます。
片面は1種類の生地(縦33×横26cm)、片面は2種類の生地(縦24.5×横26cmを1枚、縦10.5×横26cmを1枚)バージョンも作ってみます。こちらは普通のスタイの型紙を使った簡単な作り方で作っていきますね。
【作り方】
※2通りの作り方を同時に載せています。バイカラースタイの型紙を使っためんどくさい作り方が黒&紫のスタイで、普通のスタイの型紙を使った簡単な作り方が緑のスタイです。
1.型紙を用意します
定規をあてて、型紙の目盛りが定規の目盛りと合うかを確認します。合っていれば実物大印刷できている証拠です。
2.生地を用意します
写す→切る→縫うの工程は色んなやり方があるので慣れたやり方でどうぞ。今回はチャコペーパーが向いています。
- 生地の裏面に型紙の線を写していきます。縫い代込みの線と出来上がり線の両方。
- このような感じで写りました。
- 縫い代込みの線で生地を切ります。以上がめんどくさい作り方の工程です。
- 簡単な作り方では、生地をまだ切りません。
3.分かれている生地を繋ぎます
- 上下パーツを直線部分で中表に合わせ、直線部分を縫います。
- アイロンで縫い代を割ります。
- 簡単なやり方でも同様に、切り替え部分中表に合わせます。
- 直線部分を縫って、アイロンで縫い代を割ります。
※ここで表側から、切り替え部分をステッチして強度をあげてもOK。
2枚の生地の表面同士を合わせることです。
布と布を開いてアイロンで押さえて縫い代を左右に開くことです。アイロンがない場合は、手や爪を使って開いてください。
4.スタイを組み立てていきます
- メインの生地を中表に合わせます。※切り替え位置をマチ針を使ってぴったり合わせてください。中布を挟む場合は表にしたい側の生地の裏面側に重ねてください。中布を挟まない場合は特に裏表はないです。
- 簡単な作り方では、ここでメインの生地を中表に合わせてから、普通のスタイの型紙を生地に写します。
- 写りました。
- 切ります。これでめんどくさい作り方と簡単な作り方で同じものができました。あとでまとめて切る方が楽ですよね。ここから先は同じ作り方です。
5.マチ針を留めます
- マチ針を留めていきます。マチ針は縫う線に直角に当てて、少しだけ布をすくうようにして留めます。最初大まかに全体的に止めてから間を埋めるように細かく留めます。
- 返し口を5cm程度決めておいてください。
今、生地の柄が内側に向いていて見えなくなってますよね?縫い終わったら内側と外側をひっくり返すんですよ。全部縫っちゃうとひっくり返せなくなってしまうので、返し口という縫わない部分を作っておくのです。返し口の場所は直線に近い目立たないところがいいですよ。
6.縫い合わせます
ひっくり返すときに、返し口の部分に力がかかるので、糸がほどけないように、縫い始めと縫い終わりの部分は返し縫いをして頑丈に縫ってください。
写真左のボタンの図を見てください!縫い始めと縫い終わりの3針ほどの距離が3重に重なるように縫うんです。
上と下の布がズレていく場合は、縫う部分の前後を両手で添えてピンと軽くひっぱる感じで縫ってみてください。マチ針からマチ針までシワを寄せずに縫って、縫えたら次のマチ針へと進んでいく感じ。
7.縫い代を処理します
カーブ部分に切込みを入れます。縫ったところを切らないように、でもなるべく近くを切ります。1~2mm手前ですかね。カーブがきついところは切込みの間隔を狭めに切ります。もっとカーブがきついところはV字に切りました。理由は次の工程で。
この工程は省略しても作れますが、私は切る派です。
8.縫い代を割ります
- 縫い代を割ります。先ほどV字に切り込みを入れたのは縫い代を割ったときに縫い代が重なってゴワつかないようにするためでした。アイロンをあてたら熱が冷めるまで動かさないでください。冷めるときに形が定着します。
- 返し口部分は手で癖をつけてからアイロンをあてると上手にできます。
- 返し口部分は反対側も折ると、のちのち閉じるときに楽です。
これも省略可能です。片側に倒すやり方もありますが、あとで返し口をコの字縫いするときに割ってあるとやりやすいので、私は統一して割ってます。返し口のところはまず手で癖をつけてからアイロンを当てると綺麗に折れます。
9.返し口からスタイをひっくり返します
- 少しずつ返してもいいのですが、返し口に手をつっこんで一番遠いところの布をつまんで返し口まで引っ張ると早いです。ひっくり返せたらもっとしっかり形を出すために、返し口から尖ったもの(先は丸い)を入れて内側からつつきます。私は洋裁ハサミを使いました。ダブルガーゼは目が荒いので目打ちで引っ張りだすのは危険。
- アイロンをあてて形をピシッとさせます。
10.返し口を閉じてスナップボタンをつけます
返し口が開いたままになっているので、手縫いで閉じます。コの字縫いがおすすめ。
玉止めは隠すと綺麗です。→やり方
スナップボタンの位置はお好みで。自分の勘を信じてください。
参考記事:プラスナップ卓上プレスの感想|これは買うべき!
お疲れさまでした!上手にできたらSNSなどにぜひ写真をアップしてください♪ 一言さつきスタイを紹介してもらえると嬉しいです!
【使用生地の紹介】
【アレンジ例】
- ↑切り替え箇所を多くするとこんなスタイやこんなスタイが作れます。
- 下パーツの形を変えてみるとか。
- 下パーツをポケットに見たてて、切り替え部分に動物の上半身入れたりとか。
2019/9/5 型紙改良につき、がばっと更新