さつきスタイ

スタイの型紙と作り方のサイト

ドーナツスタイの角度検証レポ、製図方法

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 以前ドーナツスタイの記事に書いていたものです。型紙や作り方を載せたらあまりにも長くなったので別ページに分けました。

ドーナツスタイの角度検証レポート

線路スタイが角度きつめだったんで、何度にしたら良かったのか検証してみました。角度がゆるいとふにゃふにゃと波うち、角度がきついと手を上げ下げしたときに綺麗に戻りません。

 

これから丸型をベースにデザインする際に、立体になったときの感じを一度検証しておくと便利そうなのでやってみました。 

 

ということで、360~240度で20度ずつ中心角の角度を変えて型紙を作ってみました。

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25%サイズに印刷してペーパークラフトしてみました。かわいい!

 

↓平面図はこんな感じ。全て首回りは33㎝、幅は9㎝です。 中心線ズレてます;

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360度と340度は縫い代やスナップボタンをつける部分が重なってしまうので、1枚繋がった生地では作れないんですね。(縫い代の取り方にもよりますが。) 

 

実験開始!

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7枚作りました。大変でした。フェルトで作れば良かった!

360度

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うねうね感が意外と可愛かった。2つ折りになって鎧の肩当てみたいになる時もあった。

340度

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若干波打ってます。これを良いとするか悪いとするかは好みの問題。

320度

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まずまずフィットしてます。

300度

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ベストフィット!パパと一緒に検証してたんですが、パパもこれがベストだと言うておりました。手をあげて降ろしても、元の形に綺麗に戻りました。

280度

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きつそう?動いた後は折れ目がはいってしまいました。(着用写真右上)

260度

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肩に少しかぶさります。つけた瞬間、(これはダメだ)と思いましたw きつめだった線路スタイもこれくらいの角度でした。なるほどねぇ。すっきりしました。

240度

 

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明らかにきついです。 

結論

ドーナツスタイは300度で作ろうね!

 (300度は首回り1周の部分で、実際のスタイは重なる部分を含むので型紙は320度くらいになるかと。)追記:実験用に生地2枚でペラペラで作りましたが、実際ダブルガーゼにドミット芯を入れて作る場合、ハリが出るのでうねうねの感じとか着用感に違いが出るかも。

実験型紙pdf版

240度260度280度300度320度340度360度

各角度をクリックで開きます。jpg版はでかくて多いんで公開予定なし。記録として残しておきます。

繋ぎ合わせる方法:グレーや中心点を目印にしてください。Aから順にアルファベットをふってるんで順番になるように繋げてください。

追記:実験型紙は、実験用に角度をとってから重なる部分と縫い代を片側だけにつけたしたので、中心線と布目線ズレてます。修正方法は、型紙を印刷して、左右対称になるように折る。その線が中心線であり、布目線となる。

 

ドーナツスタイの0からの製図・計算方法

ドーナツスタイの良いところは印刷しなくても型紙が作れるところ。

メモとして360~240度の各寸法と、自分好みに作る場合の計算方法を記します。

 

内円の直径=内φ、内円の半径=内φ/2、外円の直径=外φ、外円の半径=外φ/2、と表記します。

 

360度  内φ 10.51 内φ/2 5.25  外φ 28.50 外φ/2 14.25 首回り33cm 幅9cm

340度  内φ 11.18 内φ/2 5.59  外φ 29.18 外φ/2 14.59 首回り33cm 幅9cm

320度  内φ 11.81 内φ/2 5.90  外φ 29.80 外φ/2 14.90 首回り33cm 幅9cm

300度  内φ 12.66 内φ/2 6.33  外φ 30.66 外φ/2 15.33 首回り33cm 幅9cm

280度  内φ 13.47 内φ/2 6.74  外φ 31.48 外φ/2 15.74 首回り33cm 幅9cm

260度  内φ 14.60 内φ/2 7.30  外φ 32.60 外φ/2 16.30 首回り33cm 幅9cm

240度  内φ 15.69 内φ/2 7.84  外φ 33.68 外φ/2 16.84 首回り33cm 幅9cm

 

ドーナツスタイ製図法 

  1. 首回りのサイズ、中心角、スタイ幅を決める。
  2. 内円の直径を計算します。内φ=首回りサイズ÷(角度÷360)÷3.14。
  3. 内円の半径を出す。内φ/2=内φ÷2。 コンパスで描く。
  4. スタイ幅を決める。
  5. 外円の半径が決まる。外φ/2=内φ/2+スタイ幅。コンパスで描く。分度器を使って角度をとる。
  6. ここまででできた形でスタイがぴったり一周するようにするため、直線部分にスナップボタンの半分分の半円を書く。スナップボタンの中央から外側向けて1.5㎝ほどのところをマークし、中心点と結ぶ。この形ができあがりの形となる。(希望の中心角は最初考えていた角度よりも大きくなるが、重なる部分をのけるともともとの希望の角度になっている。)
  7. 出来上がり線と平行なラインをひく。このラインがスナップボタンの最終的なつけ位置。
  8. 縫い代1㎝を全体につけて完成。

 

ドーナツスタイの型紙と作り方

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